富山県議会6月定例会は8日開会し、新田八朗知事が提案理由説明を行った。
6月28日、7月12・13日の豪雨災害が激甚災害に指定され、「市町村と連携して復旧工事や被災者の生活再建への支援に全力で取り組むとともに、河川、道路などの災害未然防止対策を積極的に進める」と強調。小規模な農業用施設の被害を支援するため、県単独農業農村整備事業の対象要件を緩和した。
施設整備関連では、「4日に武道館整備の基本計画改訂版を策定した。今後は計画に基づき、2027年度中の開館に向けて、基本設計などに取り組む」と表明。富山駅前に児童相談所、子ども・若者総合相談センターなどの相談機関を集約させ、「こども総合サポートプラザ(仮称)の整備に向け、実施設計を進める」と述べた。
地域公共交通の活性化について、地域交通戦略会議で自治体や県民の役割、責任分担が示され、「持続可能な公共交通の確保に向けた計画の年度内策定に向け、引き続き議論を進める」との考えを示した。城端線・氷見線は、再構築実施計画の策定へ沿線4市、鉄道事業者と検討を進める。