栗東市は、綣地先にある栗東西中学校の長寿命化事業を計画、来年度当初予算案に工事費を計上する考えをまとめた。
対象は、81年(昭和56年)建設のRC造3階建、延約9000平方bの教室棟。主な工事内容は、外壁防水・屋根防水・ライフライン改修・内装修繕―など。工期は2ヵ年程度を予定している。
発注方式は現在検討中。関係者によると、条件付き一般競争入札が有力視されているとのこと。
設計は、後藤平建築事務所(栗東市)が担当。
同中学校の過去の整備状況を見ると、85年(昭和60年)に柔道剣道場を建設し、96年(平成8年)にはトイレ新築整備を完了させている。17年(平成29年)には給食配膳棟を新設するなど、適時に必要工事を進めている。
公共施設整備に関連して、市が過年度に策定した公共施設総合管理計画によると、市が管理する公共施設(144施設)のうち、約57%が築30年以上経過しており、今後大規模改修や建替えの集中による財政負担が懸念されている。また、合併を行っていないことから重複する施設が少なく、今後40年間で大幅な延床面積の削減は困難な状況下にある。このことから、現状の公共施設総延床面積を上限としながら、施設総量の適正化を図る方針を示した。その具体策として、大規模改修や建替え工事を控え、予防保全による長寿命化を推進し平均費用を抑える。今回の栗東西中学校のその考えから長寿命化での整備を計画した。
なお、今後の教育施設整備に基本的な方針として▽予防保全型対策による施設の計画的な改善・維持補修の推進▽多様な学習形態に対応できる空間の確保やICT環境の充実、省エネ機器への更新及びユニバーサルデザインに対応した改修―などを掲げた。
提供:滋賀産業新聞