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　阿南市は、第１回阿南市教育振興基本計画等策定委員会を開催し、本年度中に小・中学校再編実施計画の案をまとめ、２０２４年度以降、早期に同実施計画を策定すること決めた。計画期間は32年度までの10年間。再編は吸収合併でなく「新設統合」とし、廃校となる施設は、既存の公共施設の集約化や周辺施設の拠点として活用する方針。
　計画では、中学校区ごと、または地域ごとの小・中学校の再編統合案や小・中一貫校・義務教育校の導入と、学校施設の整備方針、学校施設のあり方などを実施計画の中で示す。
　本年度にまとめる実施計画案は、再編対象校の絞り込みとの組み合わせや、学校再編のプロセスなどを決める合意形成の方法などを示す方針。実施計画案で具体的な再編案を公表し、合意形成を踏まえた上で、実施計画で再編を決定する方法と、実施計画案の具体的な再編案を公表し、実施計画を策定した上で、合意形成ができた所から再編を決定していく方法の２パターンを想定している。
　委員会は全３回の開催を予定しており、それ以外に住民説明会等を開いて地域住民の声を反映させる。11〜12月をめどに第２回委員会を開いて具体的な計画案をまとめる。民間のノウハウ導入も視野に入れており、新設統合する施設や継続する学校は、他の公共施設機能を持ち合わせた複合施設とすることも検討する。
　実施計画策定後、学校施設の規模や設備、建設場所などを含む「学校建設計画」の策定を進める。現在の小・中学校は、１９７０年代に児童生徒の増加に伴い整備された施設が多く、老朽化が著しいため、大規模な修繕工事が必要となっている。また６割の校舎などが、耐震を含めた改修が必要となる築30年を経過している。
提供：建通新聞社