トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2023/09/07

【鹿児島】本港区エリアのゾーニング案/北ふ頭 港湾機能とアクティブゾーン/県営駐車場の立体化検討

 県は第5回鹿児島港本港区エリアの利活用に係る検討委員会を6日、鹿児島市のホテル自治会館で開催した。各エリアの方向性(案)と動線を平面図に落とし込んだゾーニング素案を提示。北ふ頭の現在ある港湾機能を堅持して残る敷地をアクティブに楽しむゾーンに位置付けた。港湾合同庁舎エリアを加えたほか、住吉町15番街区横の船だまりを埋め立て臨港道路の直線化、一般車両が増加することが予想されるため県営駐車場の立体化検討を記載した。
 これまでの経過を踏まえ、北ふ頭は現状の土地利用に基づき、ターミナル2、3階や4号上屋を活用することになるため、安全・作業性確保対策を明確化。駐車場の立体化や物流車両・大型バスと一般車両との輻そうを避けるため既存駐車場の配置を見直す。
 南ふ頭でも一般車両増に案内システム等の導入や立体化を検討。ゾーニングにおいて、公共交通のターミナルや駐車場からの動線となる歩道を整備。
 ドルフィンポート(DP)跡地とウォーターフロントパーク(WP)は緑地機能とスポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)を一体的に活用。 
 また、国からは、臨港道路を挟みDP跡地の対面にある旧鹿児島港湾合同庁舎跡地(敷地面積1836.23u)を定期借地権による貸し付けを前提に県に対し意向確認があり貴重な土地であるためエリアに加える。
 委員からは「新総合体育館に芝生広場のWPをPFI手法の整備に加えてほしい」「景観議論は街並みが大切」「臨港道路の動線をしっかりとしてほしい」−などの意見が出た。 
 今後のスケジュールは短期と長期に分けて、12月まで素案の協議・検討を行い2024年1月までに案を取りまとめる。


■スタジアム状況説明
 共存に向け検討進める
 鹿児島市

 鹿児島市は、松山芳英副市長が多機能複合型スタジアム整備で北ふ頭での検討状況を説明した。港湾利用者や離島航路利用者等から意見を聞き、旅客ターミナルや貨物上屋の代替機能の確保、港湾機能とにぎわい空間との共存に向けた検討を進め、県からの8項目質問に対しては「しかるべき時点で説明したい」という答えにとどまった。


鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK