日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/09/06
【埼玉】関東地方整備局 「現場のニーズと技術シーズのマッチング」の評価結果通知授与式を開催
関東地方整備局は1日、「現場ニーズと技術シーズのマッチング」の評価結果通知授与式をさいたま新都心合同庁舎2号館17階特別会議室で開催した。現場のニーズに適した技術を持つ企業を公募し、現場での試行や技術評価などを経て技術の社会実装を目指す取り組みだ。当日は現場試行を通じて普及促進技術と評価されたユニック、日本ロードメンテナンス、アジア航測らの3技術を対象に、藤巻局長が評価結果通知書を手渡した。
関東地方整備局は現場ニーズと技術シーズのマッチングとして、公募した技術の現場試行・評価などを順次実施中。第5回目となる現場試行の結果、試行した5技術のうち3技術を普及促進技術に指定している。授与式当日は藤巻局長が結果通知書を手渡した後、ユニック、日本ロードメンテナンス、アジア航測がそれぞれの技術概要を藤巻局長らへ紹介した。
3技術の概要は▽ユニック=傾斜地でもパワフルに使用できるオール電動の草刈り機「UNIMOWERS」▽日本ロードメンテナンス=専用機の先端に切り刃を取りつけ、移動作業しながら路側街渠に堆積した土砂を掻き起こす機械(シェイブ)▽アジア航測=点群データから植生・建物など不要データを除去し、地形図を自動出力するフィルタリング技術――。
藤巻局長は授与式開催の趣旨を「開発された技術シーズが社会実装されれば、働き方改革や生産性の向上、施工の安全確保やコスト縮減、二酸化炭素排出量の削減につながる。それを世の中に広く知ってもらうために今回の会を設けた」と説明。技術の周知を通じて、業界全体への相乗効果へつながることを期待する旨を話した。
第5回の現場試行では、普及促進技術に指定された3技術に加えて、急こう配の河川でも除草作業を行える「KaruCraw」(インダストリーネットワーク)、中山間地域において急斜面での除草を遠隔で行う草刈り機(石井製作所)が試行されている。