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　柏市は６日、（仮称）子ども・若者総合支援センターの基本設計の概要を明らかにした。建設地は、十余二３１３―92の青少年センターおよび十余二北庚塚緑地内の敷地面積約１・９ha。青少年センターの解体工事を11月頃に一般競争入札で発注し、12月〜２０２４年６月にかけて施工する。総合支援センターの建設工事費は、24年度当初予算で措置。24年度上半期に工事発注し、24年９月定例議会で請負契約締結について承認を求める予定。概算工事費は約53億円。
　総合支援センターの建物は、ＲＣ造３階建て、延べ床面積７１２０�uの想定。出生から自立まで一貫した切れ目のない支援を提供する施設として計画している。
　８日開会の第３回定例議会に上程する一般会計補正予算案第４号においては、青少年センター解体工事費に総額１億８５００万円の２か年継続費を設定。年割額は、23年度１億６６５０万円、24年度１８５０万円。
　施設整備のポイントとして▽安心して相談が可能▽落ち着いて過ごせる▽明確な動線▽効率的に活用可能▽将来を見通した柔軟性▽ユニバーサルデザインへの配慮▽省エネへの配慮――を掲げた。
　あらゆる相談に専門職が対応でき、妊娠・出生から成人後の自立まで切れ目のない支援を可能とするなど、児童相談所を含めた支援体制の一体化を図る。
　上階フロアの床面積を縮小し、近隣への圧迫感や日影を抑制する。
　駐車場エリアにおける自動車収容可能台数は約60台。駐車スペースおよび建物のアプローチの一部に屋根を設け、誰もが利用しやすい設備を整備する。また、プレイパークエリアにインクルーシブ遊具を設置するほか、災害時に避難場所となる緑地エリアとグラウンドを設ける。
　「ＺＥＢ　ｒｅａｄｙ」の認証取得は、柏市で初、また県内で９例目となる。児童相談所としては全国で初の事例。
　基本設計は佐野建築研究所が担当した。さらに、実施設計と青少年センター解体設計などを24年２月29日までに取りまとめる。

　青少年Ｃ解体等／補正予算を計上

　一般会計補正予算案第４号には、青少年センター解体工事費のほか、（仮称）子ども・子育て支援複合施設設計委託料２１８万８０００円、旧西部消防署根戸分署（旧高射砲第二連隊照空予習室）維持補修設計委託料１２４万円、公園用地取得費４億４７９８万３０００円、市道舗装改良工事費２８３２万５０００円などを確保。
　また、柏第四中学校校舎長寿命化改良工事に伴う仮設校舎リースに、24〜25年度を期間とする限度額６億２０４０万円の債務負担行為を設定している。
　さらに、初石駅自由通路整備事業の２か年継続費を３か年継続費に組み直す。物価高騰による事業費の増額および進捗状況を踏まえたもので、最終年度となる24年度分の事業費として９５００万円を設定。総額は３億８８００万円となる。
　補正により33億１５２６万円を追加し、一般会計総額を２６５９億９０６万８０００円とする。