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建設経済新聞社
2023/09/06

【京都】マンション管理適正化推進計画 町村域が対象、年内策定へ

 京都府は、マンション管理適正化推進計画を12月までに策定する予定。これに合わせて管理計画認定制度を創設する。
 府は、分譲マンションの管理の重要性や管理組合などが活用できる情報・ガイドライン等をわかりやすくまとめ、令和4年7月から府ホームページで公表している。
 このほどまとめたマンション管理適正化推進計画の骨子案によると、第1章・基本事項(@計画の背景A計画の目的B計画の位置付けC計画期間)、第2章・現状と課題(@分譲マンションのストックの現状A管理の状況B課題)、第3章・京都府内の町村域におけるマンション管理の適正化の推進(@マンションの管理の適正化に関する目標Aマンションの管理の状況を把握するために講ずる措置に関する事項Bマンションの管理の適正化の推進を図るための施策に関する事項C管理組合によるマンションの管理の適正化に関する指針に関する事項Dマンション管理の適正化に関する啓発及び知識の普及に関する事項Eその他マンション管理の適正化に関し必要な事項)で構成する。
 同推進計画は、町村域を対象とする。計画期間は、京都府住生活基本計画(令和3年3月策定)との整合を図るため、令和12年度までとする。
 令和5年1月〜4月に実施した町村部のマンション管理組合へのアンケート結果(配布は49組合(73棟・2259戸)、回答は31組合(51棟・1473戸))によると、長期修繕計画を策定している組合は7割にとどまる(22/31組合)。このうち計画期間を30年以上としているのは6割(10/17組合)。
 修繕積立金については、9割近くの組合で徴収(27/31組合)。このうち6組合で積立金は不足と認識している。
 大規模修繕については、防水工事、外壁塗装工事はほぼ全てで実施済み。一方、耐震性能向上、省エネ化はほとんどの組合で未実施。
 管理運営上で現役員が感じる課題として「役員のなり手不足」「知識不足や負担大」「居住者の無関心」が多かった。
 府下の状況をみると、京都市は令和4年3月に分譲マンション管理適正化推進計画を策定。同年9月に管理計画認定制度を開始した。
 木津川市は令和5年4月にマンション管理適正化推進計画を策定するとともに、管理計画認定制度を開始した。
 令和5年度中に舞鶴市、宇治市、宮津市、長岡京市、京田辺市、京丹後市が推進計画をとりまとめる予定で、令和6年度以降に城陽市もとりまとめを予定する。
 このほか、策定予定なしは福知山市、綾部市、亀岡市、向日市、八幡市、南丹市の6市。