真庭市は、林業・木材・木造建築教育・研究ゾーン構想を推進している。2023年度末に利用停止となる真庭高校久世校地(中島143)を利活用する予定で、「利活用検討基本方針」を策定するための関連業務を早ければ第3四半期に公募型プロポーザルで公告する。事業費として9月補正予算案に924万円を計上、そのうち基本方針などの策定関連委託費は810万円となっている。
構想によると、県立高校の再編整備に伴い23年度末に真庭高校落合校地(落合垂水448ノ1)へ集約される久世校地を利活用する。同校地は面積7万1729平方bの敷地内に普通教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ967平方b)をはじめ、特別教室棟、管理棟、使用用途に合わせた実習棟など複数の施設があり、総延べ床面積は1万4276平方bとなっている。今回の業務では、まちづくりや第一次産業の振興、学びや子育てなどの拠点施設としての導入機能やゾーニング(目的に沿った活用)の検討を行い、基本方針を取りまとめる。また、市役所内関係課による真庭市岡山県立真庭高校久世校地利活用検討会議(外部有識者を交えた会議体)を設置し、農林業振興や人材育成、子育て支援などについて幅広い検討も行う。
同市と岡山大学は22年4月27日、林業や木材、木造建築の教育・研究を推進するため包括連携協定を結ぶなど、ゾーン実現に向けて準備・検討を進めていた。
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提供:建通新聞社」