日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/04
【群馬】吉岡町 24年度は2地区で工事発注 公共下水道農業集落排水事業区域編入事業
吉岡町が3地区で計画している公共下水道農業集落排水事業区域における農業集落排水施設編入事業について、2024年度は上野田地区と北下・南下地区の6カ所で初弾工事を発注する計画としている。発注方式や工事の分割件数などは現在、利根設計事務所(前橋市)が進めている詳細設計が完了した後に決定する。
編入事業は県汚水処理計画に基づき行われるもの。町内3地区の農業集落排水施設を廃止し県が管理する県央処理区へとつなぐことによって、維持管理費などの負担を軽減する。
対象となる地区は上野田、北下・南下、小倉の3カ所。それぞれの農集落排水施設を利根川上流流域下水道(県央処理区)に統合する。
24年度は、管接続工事および敷設替え工事を6カ所で発注する見込み。管接続工事は◇上野田◇下野田1◇下野田2◇北下◇南下−の計5カ所で実施。敷設替え工事は、下野田地内の延長173・4mが対象。詳細設計の中で検討していくものの、現時点ではヒューム管φ200oを塩化ビニル管250oへ更新する計画としている。工事は全て年度内で完了する予定。
25年度については、小倉地区で管接続工事とマンホールポンプ設置工事の1カ所をそれぞれ予定している。
なお、廃止される3カ所の汚水処理場については解体して更地にはせず、町として活用法を検討していく。
県汚水処理計画は、水道、農業集落排水、合併処理浄化槽などの配置計画を更に効率的に進め、汚水処理人口普及率の向上を図るもの。23年度〜32年度までの10年間を中期計画としており、吉岡町に対する汚水処理人口普及率の目標値は99・2%と設定されている。