菊陽町が計画している(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業について、順調に進めば2026年度から造成工事が着手される見通しだ。8月28日に県庁で開かれた熊本県環境影響評価審査会で町が想定する工事工程計画を説明した。
事業は、加速化する都市化や人口増加へ対応するため、JR原水駅と町図書館近くに構想している新駅(JRと協議中)および豊肥線沿線の68・9fを実施区域に、住宅地、商業地、道路、公園・緑地などを整備する。
土地利用計画では、宅地が36・8f(53・4%)と大半を占め、道路は、拠点間のアクセス向上や慢性的な渋滞の緩和などを図るため都市計画道路菊陽空港線や町道杉並木公園線を延伸。駅周辺では交通結節点の機能強化に向け駅前広場整備などが予定されている。
町によると、工事は全体を3工区に区分して段階的な施工を計画。駅周辺の整備を優先するため1工区と3工区を先行整備し、26年度から造成工事や調整池・排水工事に取り組む予定とした。
都市計画決定手続きや今後の詳細設計、関係機関との協議により工事工程に変更の可能性があるが、町都市計画課は「概ね10年での事業完了を目指したい」としている。
審査会では、環境影響の調査項目や予測・評価手法などをまとめた方法書について意見を交わした。今後、地下水涵養量の状況など本格的な環境調査に入る。
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