建通新聞社
2023/09/04
【大阪】寝屋川市 萱島周辺将来ビジョン24年度策定
寝屋川市は、新たなまちづくり計画「かやしまリノベーションプロジェクト」を始動するため、萱島駅周辺地域の将来ビジョンを2024年度に策定する。都市計画道路萱島讃良線の整備を見据え、萱島駅周辺地域を総合的に活性化する計画だ。現段階では、駅前広場の整備、密集住宅地区の解消、商店街の活性化、南寝屋川公園のリニューアルなどを考えている。
現在整備中の対馬江大利線の事業完了後、萱島讃良線の事業認可取得手続きに取りかかる。対馬江大利線は24年度に整備が完了する予定。萱島讃良線の全体延長は1350b(萱島本町21〜讃良東町3)で、整備対象となるのは1150b。残りの200bは、第二京阪道路開通の際にアプローチ道路として整備されている。幅員は18b。
萱島讃良線を整備することにより千里丘寝屋川線、寝屋川大東線、第二京阪道路へのアクセスが良くなり、交通の利便性が高まる。
駅前広場の整備では、萱島駅南側にある広場を再整備する。萱島讃良線に接続する広場であり、道路整備による環境の変化に対応する必要がある。現在、駅前広場と萱島讃良線の接続点には信号が設置されておらず、交差点処理が最大の課題となる。
密集住宅地区の解消にも取り組む。萱島駅周辺地域は住宅が密集しており、火災発生時の延焼が避けられない状況。大阪府が「密集市街地整備アクションプログラム萱島東地区」を策定し、対象地区の面積49fのうち解消済みが31f、未解消範囲が18fと表している。
解消に向け、延焼経路となる老朽建築物の除去および主要生活道路の整備、土地活用の促進などを行う。空き家となっている文化住宅・木造アパートが多く、重点的に除去していく必要がある。
商店街の活性化の対象となるのは、萱島中央商店街と京阪トップ商店街。現在営業している店舗はわずかで、かやしまリノベーションプロジェクトでは、二つの商店街の活気を取り戻し、新たな集客拠点にすることを目指す。
南寝屋川公園ではリニューアルに向けた実現可能性調査が行われている。夏休み期間を利用しさまざまな催しを実施することで、公園利活用の可能性を探った。24年度にはハード整備を見据えた実施計画を策定する。隣接するイオンモール四條畷の協力を得てリニューアルに向けた計画づくりを進めていく。南寝屋川公園の面積は4・76f。1976年に開園した。
本年度は、大阪府都市整備推進センターが萱島駅周辺地域の将来ビジョン検討業務を行っている。24年度に将来ビジョンの策定業務に入るが、業務を外注するかどうかは未定だ。