鹿角市は1日、立山文庫継承十和田図書館移転改築の建築工事を石川組と6億2,150万円で契約する議案を市議会9月定例会に上程し、可決承認された。近く本契約し、7年2月12日の工期で進める。新施設は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積991.5u規模で、一般閲覧室や児童閲覧室、事務室などを設ける。電気設備はタカヤ電工舎、機械設備はカンザイ。基本・実施設計は松橋設計が担当した。
現在の十和田図書館(十和田毛馬内字上陣場19−5)は、昭和33年に十和田町役場として建設された鉄筋コンクリート造2階建て(一部ブロック造および木造)、延べ床面積1,100.73u。十和田地域に馴染みのある建物として、昭和62年から図書館に転用された。館内では郷土の産業と教育に貢献した立山弟四郎氏の蔵書を譲り受けた「立山文庫」や、郷土資料などを展示している。
移転先は十和田市民センター(十和田毛馬内字城ノ下)の隣接地。新施設は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積991.5u規模で、一般閲覧室、児童閲覧室、事務室、閉架書庫、立山文庫、みどりの文庫などを配置する。既存の市民センターとは渡り廊下(5.7u)でつなぐほか、通用口(6.76u)も設ける。また、同図書館では週に4日、市内に移動図書館車を巡回させていることから、倉庫(29.97u)やカーポート(17.05u)も整備する。
新施設の完成後は移転作業に着手し、7年度中に供用開始する予定。現施設については、新施設の供用開始後、解体などを検討する。
提供:秋田建設工業新聞社