国道8号栄地域4車線化整備促進期成同盟会の佐藤洋一会長らは8月31日、新潟県庁に深田健土木部長を訪ね、国道8号栄拡幅事業の整備促進に向け、事業早期着手と予算確保に関する要望書を手渡した。
副会長の滝沢亮三条市長は、地域経済の振興や大都市から地方への企業移転の流れを取り込む工業流通団地とのアクセスが良いことに加え「商業界や産業界にとっても国道8号栄拡幅事業は切なる思い。事業が1日でも早く進むことを期待している」と県への支援を求めた。これに対し、深田土木部長は「今後、事業の進ちょくが図れるように県としても国にしっかり働きかけを行い、予算の確保に努めていきたい」と応じた。
要望書によると、資材価格の高騰や賃金水準が上昇する中においても必要十分な予算確保、冬季間における国道8号などの広域的な道路交通を確保、地域経済や市民生活を支える重要物流道路・緊急搬送路である国道8号の重点整備、近年の激甚化・頻発する大規模自然災害の脅威や危機に呼応するための地方整備局等の体制の強化・充実などを盛り込む。同盟会は同日、北陸地方整備局に対しても要望した。
22年度に新規事業化された国道8号栄拡幅は三条市一ツ屋敷新田―千把野新田区間の延長3・2キロを現道2車線から4車線に拡幅する。全体事業費は約150億円で、内訳は改良費約30億円、その他工事費約24億円、間接経費約22億円、用地補償費約74億円を見込む。