神奈川県福祉子どもみらい局は、愛名やまゆり園の再整備に係る調査業務を小林建築事務所(厚木市)に委託した。施設の竣工から37年が経過した愛名やまゆり園について、今後の再整備に向けた調査を実施する。大規模改修や同地での建て替えなど、それぞれの概算建設費や想定工期を含めたスケジュールなどを作成し、比較検討のための資料とする。履行期限は2023年12月28日まで。
愛名やまゆり園は建物が老朽化している他、食堂や洗面所などの共有設備を20人前後の大人数で利用する設計になっているなどの課題がある。利用者の地域生活移行を手助けする通過型施設として整備するため、洗面所やトイレなどの水回りを小分けにし、個室化を進めることなどを想定。プールや体育館など既存設備の必要性も併せて検討する。
地域サービス棟は1階部分を日中活動に利用しているが、築56年と老朽化が進んでいるため、別個の建物として整備する必要性や敷地内の配置も含めて検討する。
入所している利用者の地域生活移行をサポートしながら段階的に入居者を減らしていく方針で、定員60人程度に小規模化することを考えている。現在は定員130人(生活介護)のうち、100人ほどの利用者がいる。今後の具体的なスケジュールなどは来年度以降に決定する。
主な既存建物の規模は、管理棟が鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ1635平方b。居住棟1が鉄筋コンクリート造平屋1159平方b、居住棟2が鉄筋コンクリート造2階建て延べ2579平方b。地域サービス棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ612平方b。体育館が鉄骨造平屋581平方b。
敷地面積は2万3935平方b、建物面積は約7659平方b。
所在地は厚木市愛名1000。
提供:建通新聞社