金沢市の村山卓市長と遠藤仁彦北陸地方整備局長との懇談会が30日、同市役所内で開かれ、この中で村山市長は金沢外環状道路海側幹線、山側幹線をはじめとする市内における直轄事業の進ちょくや総合治水対策、建設業の健全な発展への支援を申し入れた。
懇談で遠藤局長は、「近年激甚化、頻発化している自然災害にどう対峙するかが大きな課題であり、事前防災にしっかり取り組む一方、災害が起こった際の被害の最小化、極小化、支援の迅速化・円滑化に努める」としたほか、今年が3年目となる防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に触れ、「必要な事業は山ほどある。予算確保に向けて市側の支援を」と要請。合わせて建設業の働き方改革、生産性向上に意欲を示した。
村山市長は、金沢外環状道路山側幹線4車線化事業、海側幹線の整備促進、7月の線状降水帯による大雨を踏まえた市内中小河川の治水対策、除雪や災害対応にあたる建設業の健全な発展への協力を求めた。
懇談は非公開で行われ、担当者によると、市側はこのほか金沢外環状道路海側幹線の未着手区間の早期事業化、国道157号野町広小路交差点〜野町3丁目交差点間の歩道拡幅及び無電柱化、金沢港整備、金沢能登連絡道路の調査区間の早期事業化、金沢湯涌福光線の未改良区間バイパスの早期事業化、金沢城北市民運動公園整備、木の文化都市の継承と創出、犀川周辺エリア利活用、空き家対策などを働き掛けた。