建設新聞社
2023/08/30
【東北・福島】一般競争で施工者再選定へ/田村市新病院の建設事業
田村市は、7月の臨時議会で請負契約が否決となった新病院建設工事の施工者選定方法を一般競争入札に変更する。28日発表の9月補正予算案に新病院の追加設計および追加CM業務委託費3884万1000円、付帯の厨房施設にも追加設計費330万円を計上した。
この事業は現市民病院の老朽化や狭あい化に伴う移転新築で、田村市船引町屋頭清水115の1ほか地内の2万4700平方bを建設用地に、新病院(50床)はRC造4階建て、延べ約6420平方b、厨房施設はRC一部S造2階建て、延べ約480平方bで計画している。
基本設計は2020年度実施の公募型プロポーザルで選定した横河建築設計事務所が作成。その後、ECI方式の導入を決め、22年度に実施設計協力および施工予定者選定の公募型プロポーザルで安藤ハザマを最優秀提案者とした。
本年度は安藤ハザマと新病院建設工事を47億1130万円、厨房施設建設工事を4億8862万円(ともに税込み)で仮契約し、7月6日の臨時議会に契約案件を上程したが原案否決となった。
反対派からは、物価や人件費高騰、将来的な維持管理費用を踏まえ、事業を再考すべきとの意見が多かった。
市では再度の施工者選定に当たり、ECIではなく通常の公共工事として発注するための再積算などに期間を要することから、入札公告時期などは明言できないとしている。
提供:建設新聞社