日本工業経済新聞社(群馬)
2023/08/29
【群馬】県中部農業事務所農村整備課が大正用水3期地区で水路橋の上部工発注
県中部農業事務所農村整備課は前橋市から伊勢崎市にかけて補修を進めている大正用水3期地区について、水路橋の上部工と除塵機の更新工事を9月末までの公告を目指して準備を進めている。水路橋は前橋市上細井町、除塵機の更新は伊勢崎市香林町地内で実施する。同事業は2024年度の完了を目標としており、24年度に開水路の補修などの実施を予定している。
大正用水3期地区は幹線水路延長2万3900mのうち、施設の劣化状況を見ながら水路や付随設備などの補修、更新を実施するもの。19年度から事業に着手しており、全体で24年度の事業完了を目指して工事を進めているところ。
本年度に工事を行う水路橋は前橋市上細井町地内にある新田西側水路橋。観音川の上を大正用水の水路橋が通っている。また、水路橋の前後を前橋市道と接続する形で、上を車が通れる道となっている。
架け替えは劣化の進行に加えて、耐震基準などに対応する必要があることから計画。既存橋梁の上流に新橋を架設する。新橋の規模は橋長17・3mのRC箱桁水路橋。水路の内空断面はW3・8m×H2・1mで予定している。今回の工事で橋梁上部工のほか、前後の取り付け部分での工事も一部予定しており、現在は施工延長の検討を進めているところ。下部工は、橋台2基を一括して22年度に塩原建設(前橋市)が担当している。残る新橋への水路接続工事は来年度を予定する。
除塵機の更新工事については、伊勢崎市香林町地内にあるものを対象に計画。現在のネット式のものを同様のタイプで更新予定。あわせて付帯設備についても更新するとしている。
来年度に残る工事は水路橋での接続工事のほか、開水路の補修とゲートの更新工事。水路補修は水路橋の上流93mが対象。現在のブロック積み護岸の更新をメインに予定している。ゲート更新は伊勢崎市香林町地内の既存鋼製スライドゲート(B1・2m×H0・8m)の更新を行う。