岐阜市は、岐阜薬科大学新キャンパス整備事業に伴う基本設計等業務を公募型プロポーザル方式で募集した結果、最優秀事業者を久米設計名古屋支社(名古屋市中村区)とほとり建築事務所(岐阜市)のJVに特定した。予定価格は2億1987万7900円(税込み)。契約締結は9月上旬を予定しており、2025年3月10日までの履行期間で、基本設計および要求水準書作成に取り組む。
募集には同JVを含めた2事業者が参加。市は最優秀者特定にあたり、配置技術者の技術力や見積の他、教育・研究等のための快適な空間を備えた施設整備における提案力を評価した。
募集した際の資料によると、敷地面積は約1万9300平方b、校舎の規模は約1万5000平方b、体育館の規模は約5000平方b。事業手法にはDB方式(設計施工一括発注方式)の採用し、実施設計や建設工事に25年度から着手していく予定。校舎や体育館など本体建設費には約90億円を想定している。
新キャンパスの整備予定地(大学西地区)は、本部キャンパスの西側に位置しており、現在は農地。市は、整備に合わせた一体の敷地利用が可能となるよう、地区計画の変更を進めており、9月下旬に都市計画変更、告示する見通しだ。
市は、本部キャンパス研究室の拡張、少人数グループ学習に対応した教室の整備、および三田洞キャンパスの老朽化などに対応するため、三田洞キャンパスを本部キャンパス近接地に移転、統合し、新たなキャンパスの整備を進める。
=造成は日本工営=
岐阜薬科大学のキャンパス統合整備事業に伴う造成工事の実施設計は、日本工営都市空間岐阜事務所(岐阜市)が2024年3月22日の履行期間で進めている。
DB方式での発注に含める工事は基本設計の中で検討していくため、造成工事の時期は未定としている。
提供:建通新聞社