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　北秋田市都市計画課は、公営住宅等第２期長寿命化計画に基づき、老朽化した住宅がある団地の集約や、建物の建て替えを進めている。今後は森吉地区にある長野岱団地の解体と新築、阿仁地区にある東裏簡二団地の解体が進められる。長野岱団地の解体は、10月または11月に公告する見通し。また、合川地区にある明田団地と鳥屋岱団地の集約を計画しており、建て替えの基本設計と実施設計を来年度に委託する予定。

　同市には現在、住宅３カ所、団地が29カ所の計32カ所の市営住宅があり、このうち公営住宅が26カ所、所得制限を超える中堅所得者などが入居する特定公共賃貸住宅が３カ所、国の補助を受けずに単独で整備した住宅が３カ所となっている。昭和40年代後半から50年代にかけて大量供給された住宅は更新時期を迎え、早期の建て替えや計画的な修繕・改善が必要となっている。

　森吉地区にある長野岱団地（米内沢字長野岱102−11）では、昭和53年に建設された木造平屋建て10棟10戸（３ＤＫ）のうち６棟６戸を解体し、新たに木造平屋建て２棟４戸（１ＬＤＫ３戸、３ＬＤＫ１戸、計約249�u）を建設する。単身者が多いため、新築は１ＬＤＫを主としている。

　既存住宅の解体設計をタケイシ設計で進めており、解体工事は10月または11月に公告する見通し。新築の基本設計は村岡建築事務所が担当。実施設計も別途、委託して年度内にまとめ、新住宅建設は６年度の着工を予定している。

　残りの４棟４戸には入居者がおり、ほかの市営住宅や賃貸へ年度内の移転を促している。いずれは解体する予定で、入居希望があれば新築を検討する。

　阿仁地区にある東裏簡二団地（阿仁水無字畑町東裏）では、阿仁水無字新町にある新町団地を集約し建て替える。３棟６戸を建設中で、Ａ棟を朝日建設、Ｂ棟を堀内工務店、Ｃ棟を小坂工務店でそれぞれ10月20日までの工期で進めているほか、外構工事を秋田土建で行う。

　また、東裏簡二団地の既存住宅５棟20戸のうち、今年度は１棟３戸の解体を佐藤庫組が11月10日までの工期で進める。残りの４棟17戸は、６年度以降に複数年かけて解体する見通しで、発注棟数は国の交付金決定後に検討する。新町団地については今後、解体などを検討する。

　このほか、合川地区にある鳥屋岱団地を明田団地に集約して建て替える計画もあり、今年度は集約に向けた住民説明会を開催。建て替えの基本設計と実施設計は来年度に委託する予定。建設地はホームセンターや薬局などが付近にあり、利便性が良いことから明田団地が選定された。


提供：秋田建設工業新聞社