ダンプなど、運送車両の信頼と安全の向上へ。国土交通省が認める営業車両「緑ナンバー」と、優良事業所を証明する「Gマーク」の理解増進が一層求められている。
福井県トラック協会(清水則明会長)と、ダンプ部会(坂本英樹部会長)が強く要望。いよいよ来春から始まる、時間外労働規制(いわゆる物流の2024年問題)に関わる、重要課題の一つだ。
国交省は20年4月、標準的な運賃を告示。ダンプ事業者の運営の持続性を目的に、標準的な運賃を定めている。22年11月には、ダンプ輸送の標準的な運賃について「大型車の2割増」と決定。ダンプは、工事関係の土砂などを運搬する特殊性から、維持経費を含めコスト高になってしまう点に配慮した。
ダンプ部会では、荷主に対し、「安心で安全な運送サービスを提供する運送事業用(緑ナンバー)ダンプカーの利用と、コストに見合った公正な運送取引の実現にも、ご理解とご協力をお願いします」と、呼びかけている。
地域を支えるライフライン
ダンプ部会の坂本英樹部会長(坂英建設)は、「会員の半数以上がGマークを取得し、災害時の土砂等の運搬や、公共工事の施工などで地域の発展に貢献しています。地域の暮らしと、経済を支えるライフラインとしての役割を担い、日々、安全運行に努めています。安定した輸送力確保に向けた取り組みに、なお一層、ご理解とご協力をお願いします」と話している。
公共工事の土砂等運搬
公共工事における土砂などの運搬については、運送契約による場合、運送許可を得たトラック運送事業者の車両(緑ナンバー)に限って行われるよう、内閣府から自治体に指導通達され、徹底が求められている。