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滋賀産業新聞
2023/08/24

【滋賀】彦根市 図書館中部館の整備事業

 彦根市は、小泉町地先の「旧ひこね燦ぱれす」施設に大規模改修および増築を行い図書館化する「(仮称)図書館中部館」整備事業について、先に公示していた基本設計公募型プロポーザルの審査の結果、担当コンサルを坂茂建築設計(東京都世田谷区)に決定したと18日に公表。基本設計は24年6月末まで委託し完了後、即時同年7月にも実施設計に着手し10月末にも完了させたい考えだが、実施設計コンサル担当の選定手法については未定。実施設計完了後は積算・金額調整を経て25年度予算にも事業費措置し、施工者選定から決定後早ければ25年4月にも大規模改修および増築工事の初弾工事に着工し、3〜4ヵ年で建物および内外部の整備を進め、28年度に図書館中部館として供用開始したい考えだ。整備手法は今後基本設計内などで精査し最適な手法を選定するため分離発注やDB等、あらゆる手法を現段階では排除していない。
 先ごろ行われた(仮称)図書館中部館整備工事基本設計委託業務委託候補者選定公募型プロポーザルには8社が応募し「彦根屏風をイメージしたW製CLTルーバーにより既存施設を包む構成で木質化を高度に実現、改修計画でありながら既存建物の印象を大きく変える」として高評価を得た坂茂建築設計が1位の最優秀委託候補者に選ばれた。委託期間は24年6月28日まで。23年度は当初予算に23〜24年度の2ヵ年で基本設計を委託するため24年度までの債務負担行為・限度額2059万2千円を設定し、当年度分211万2千円で基本設計プロポーザル審査委員会や建築設計検討委員会を開催してきた。
 図書館整備基本計画を見直し「(仮称)図書館中部館」として整備するのは、91年に整備されたRC造2階建、延2267平方b規模の「旧ひこね燦ぱれす」(小泉町648―3)。修繕計画では、既存棟を大規模改修すると共に524平方b規模の増築棟を整備することで、計延2791平方b規模の図書館化を計画。改修・増築整備の概算工事費約14億円(税込)は24年度策定予定の都市再生整備計画(南彦根駅周辺地区)第2期計画に位置付けることで国庫補助を活用し、市費負担は約5億6000万円を試算。
 計画策定経過の概算では、建築改修工事(2267平方b)4億1062万円、増築工事(524平方b)3億1440万円、昇降機設備工事(改修1基、増設1基)5951万円、電気設備工事(2267平方b)8135万円、機械設備工事(2267平方b)2億2555万円、外構工事(3030平方b)3027万円、家具工事(2791平方b)1億5450万円を合わせ初期整備費は12億7620万円(税抜)を想定し、この他設計(基本・実施)1億3000万円、工事監理4200万円―等を試算。なお、ひこね燦ぱれす図書館化調査検討業務担当は、八千代エンジニヤリング。23〜24年度の2ヵ年で基本設計から詳細設計まで、25年4月〜27年度に大規模改修および増築を行い、28年度開館する見通し。

提供:滋賀産業新聞