トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2023/08/23

【愛知】名駅東駅前広場 地下部都計案まとまる

 名古屋市住宅都市局は、名古屋駅東側駅前広場の再整備で、地下部の都市計画案をまとめた。地下鉄東山線中改札南側を新たに地下交通広場に位置付けるとともに、同交通広場西側に地上への昇降施設を新設する。地下道幅員は現状の10bから7〜8bに幅員を変更するとしており、地下街側からみると店舗面積の拡大が可能となる計画案だ。同都計案は、縦覧手続きを開始しており、11月ごろを予定する都市計画審議会に諮るスケジュールが見込まれている。
 都計案は、現在のゲートウォーク部分となる広井町線地下道1号線(延長約200b)に、地下交通広場(面積約470平方b)を新設する。同線の幅員は、昇降施設を新設する北側区間は幅員8b(有効7b)、昇降施設南側は幅員7b。いずれも通路西側の部分を削除する形をとる。
 有効幅員7bは、大規模開発地区交通計画マニュアルに基づくサービス水準Aと、名古屋市地下街基本方針に基づく必要幅員を確保しているとした。幅員変更は、地上部駅前広場の整備により、地上・地下の歩行者ネットワークが改善され、歩行者の流れが地上に転換されるためとしている。
 新設される昇降施設は、中央部にエスカレーター(上下)、両側に階段を配置する。エレベーターは北側に設置する。
 この他、現在の南側にある階段部(G8番出口)は撤去する。
 今回の都市計画変更案は、名古屋鉄道が計画する再開発に関しては盛り込まれていない。そのため、同局は名古屋鉄道の再開発計画具体化に合わせて、改めて必要に応じて都市計画を変更する見通しを示している。
 都市計画案を踏まえて同局に聞いたところ、新たな昇降施設は同局が整備を行う考えを示した。整備後の維持管理については、関係者との協議を踏まえて決めていきたいとした。撤去する階段部は、交通局が所有する。撤去費用は住宅都市局が確保するが、名古屋鉄道の再開発に近接することもあり、実施主体は今後の協議で決まることになりそうだ。


提供:建通新聞社