能代市教育総務課は、能代第二中学校の校舎と能代東中学校の体育館で行う大規模改修に関し、6年度の着工に向け、22日に東中学校の体育館改修実施設計を開札、神馬一級建築事務所が落札した。アスベスト調査は秋田環境測定センターに委託しており、いずれも履行期限は6年1月10日となっている。第二中は実施設計をアトリエあすか、アスベスト調査を東北緑化環境保全で進めている。
事業は、長寿命化計画に基づき行うもので、いずれの施設も経年劣化が進んでいる。豊祥岱にある第二中学校の校舎は、昭和61年度に建設された鉄筋コンクリート4階建てで、延べ床面積6,372uの施設。平成30年に行われた調査では、屋根や外壁、冷暖房設備に劣化が確認されている。
当初は令和9年度から10年度にかけて、長寿命化に向けた改修を校舎や屋内運動場、武道場で行う予定だったが、劣化状況やほかの教育施設の修繕計画を踏まえ、校舎のみ6年度に改修することとした。
改修の対象は屋根、外壁、内部床、建具など。設備機器についても不具合箇所を踏まえて改修し、照明は LED 化する。実施設計はアトリエあすか、アスベスト調査は東北緑化環境保全が11月13日の履行期限で進めている。外壁改修時にはエアコン室外機の配管とFFストーブの排気筒設備機器の取り外しを行うため、設計で器具の取外しと再設置についてもまとめ、中間報告が今月末までに行われる予定。
扇田字東扇田にある東中学校は、昭和60年に東部統合中学校として東扇田地区に建設が決まり、体育館は平成元年7月25日に着工、2年度に完成した。平成30年の調査では体育館の屋根や屋上に劣化がみられ、早期対応が必要と判断された。
改修は体育館(S1F1,234u)やクラブハウス(S1F171u)、油庫(B1F5u)で屋根、外壁、内部床、建具、照明器具などを対象に行う。また、キュービクル高圧機器と屋外排水管も改修するほか、地下タンクを地上置タンクに変更する。そのほかの設備機器については不具合箇所を確認し、改修を検討する。
提供:秋田建設工業新聞社