さぬき市は、鴨部川浄化センターなどの下水道施設12カ所を対象に、耐水化を計画している。基本設計業務は日本水工設計香川事務所(坂出市)に委託、納期は2024年3月22日までを予定している。
全国各地で豪雨などの水害が頻発し、甚大な被害が発生している。また、令和元年東日本台風では、河川からの氾濫や内水氾濫の発生により下水道施設が浸水し、下水道機能確保が困難になるなど、多大な影響を与えた。災害時でも一定の下水道機能を確保し、下水道施設被害による社会的影響を最小限にするため、21年度に策定した「さぬき市下水道施設耐水化計画」に基づき、順次耐水化を進める。
耐水化は、対象施設の開口部閉塞や止水壁の設置、機器類の嵩上げなどを行うもので、基本設計では対策方法や施工方法を検討する。早ければ24年度から詳細設計に着手し、工事は25年度から順次実施する方針。
対象となる施設は次の通り(対策浸水深、GL=地盤面の高さ)。
▽津田東部浄化センター―管理汚泥棟・水処理施設(GL+1・3b)
▽津田中央浄化センター―管理汚泥棟・水処理施設(GL+1・1b)、雨水滞水地(GL+1・1b)
▽津田西部浄化センター―管理汚泥棟・水処理施設(GL+0・3b)
▽鴨部川浄化センター―管理棟(GL+1・5b)、機械棟(GL+0・6b)、オキシデーションディッチ(GL+0・6b)、最終沈殿池(GL+0・6b)、消毒設備棟(GL+0・6b)
▽大川西部浄化センター―管理棟(GL+1・2b)、機械棟・オキシデーションディッチ(GL+1・5b)、汚泥ポンプ棟・最終沈殿池(GL+1・5b)、汚泥処理棟(GL+1・5b)、塩素混和地(GL+1・5b)
▽志度汚水中継ポンプ場―ポンプ棟(GL+1・2b)
▽鵜部ポンプ場―ポンプ棟(GL+1・3b)
▽流田ポンプ場―ポンプ棟(GL+1・1b)
▽玉浦ポンプ場―ポンプ棟(GL+2・4b)
▽新開ポンプ場―ポンプ棟(GL+2・8b)
▽長浜ポンプ場―ポンプ棟(GL+2・1b)
▽塩屋ポンプ場―ポンプ棟(GL+2・8b)
提供:建通新聞社