お盆休みを襲った台風7号による公共土木施設被害は、県東部と三朝町を中心に拡大した。県土整備部は17日、応急復旧費などを盛り込んだ8月臨時補正の編成に入った。今のところ、20億円程度を積み上げており、専決処分に持ち込む。
県内は14日の降り始めから17日午前5時までの総降水量が、鳥取市佐治町と同市鹿野町で500_に達するなど記録的な大雨に見舞われた。
公共土木施設は河川や道路に被害が発生しており、河川は佐治川、私都川、河内川など各地の護岸が崩壊した。佐治川に沿って走る国道482号では、同市用瀬町別府、佐治町古市、森坪、余戸で路体が崩れて交通が寸断された。
県は各地区建設業協会や県測量設計業協会に応急に関する現地入りを要請している。
同部技術企画課では17日現在、「被災状況の本格調査はこれから」と話しており、施設被害はさらに広がる見通し。
8月臨時補正は公共土木施設の測量設計や応急復旧費、鳥取港にたまった流木処理など県土の関係だけで20億円を想定。このほか農地、林道の応急復旧費、農林・商工業支援策を追加し、議会議決前に専決処分する。
日刊建設工業新聞