JR福井駅の南側で第一種市街地再開発事業を計画する、福井駅前南通り地区市街地再開発組合(齊藤隆美理事長)は17日、資材高騰などによる事業計画の見直しに時間を要しているため、2027年3月末を目指していた全体完成の時期が1年ほど遅れ、28年以降にずれ込む見込みだと発表した。
権利変換計画の認可についても、24年度上半期に遅れる見通し。
同日、組合員に対する事業進捗説明会を開催し、今後のスケジュールなどを報告した。
福井駅前南通り地区の再開発は「食と健康のストリート」をコンセプトとし、施行面積は約1ヘクタール。計画によると、中央1丁目10番地地区の南側を1ブロック、ハピリンの南側を2ブロック、1ブロックの南側を3ブロックとし、それぞれの街区に建物を整備する。
22年11月には事業計画の見直しと合わせて、スケジュールや工程の変更も発表。ホテル棟を26年3月末に先行して完成させ、全体完成は27年3月末を目指すとしていたが、いずれも今回の見直しにより1年ほど遅れる見通しだ。
事務局によると、整備内容は変更せず、内部の仕様や外観の材料などを見直してコストダウンを図るとともに、保留床の取得価格の調整などで対応したい意向。
また、整備工程についても変更せず、ホテル棟を先行させる方針で、選定を進めていたホテルの事業者に関しては、西日本を中心にファミリー向けのホテルを全国展開する国内チェーンに内定したという。
コンサルタントおよび設計監理はアール・アイ・エー(名古屋支社)。フージャースコーポレーションが参加組合員となっている。