近畿地方整備局は、京都市中京区の旧京都地方合同庁舎敷地に京都中京労働庁舎(仮称)の新築を計画。既存施設の解体後、令和8年2月初め頃の着工を予定している。
現施設が抱える建物狭隘、位置・環境不適合、民間ビル等の借り受けの解消を図り、迅速かつ効率のよい行政サービスの提供を実現するため、京都労働局の出先庁舎として整備を行う計画で、京都市内に点在する労働局とハローワークの各機能を移転・集約した労働行政の拠点として建設する。令和10年2月末頃の完成を見込む。
建設予定地の旧京都地方合同庁舎(中京区御池通西洞院西入石橋町438−5、438−1の敷地1209・65u/用途地域は商業地域、高度地区は31m第一種高度地区)は、市営地下鉄烏丸御池駅の西側に位置。周辺には京都労働局(中京区両替町通御池上ル金吹町451)、京都労働局助成金センター(中京区烏丸御池下ル虎屋町566−1井門明治安田生命ビル2階)、ハローワーク西陣烏丸御池庁舎(中京区烏丸御池上ル北西角・明治安田生命京都ビル1階)がある。
新築する京都中京労働庁舎には、ハローワーク西陣(上京区大宮通中立売下ル和水町439−1)の機能を中心に、ハローワーク西陣烏丸御池庁舎、京都労働局助成金センター、京都労働局電子申請事務センターなどの機能も移転し集約する。
京都中京労働庁舎はRC造一部W造7階建、延4686・89u(建築面積776・65u)。建築物の高さは29・1m。当初計画では京都労働局関係で約700u、ハローワーク関係で約150uとし、残りは京都労働局及びハローワーク共通分とする。このほか、駐車場として官用車用、身体障害者用を収容する自動車車庫、自動二輪車(来庁者用)・自転車(来庁者用、官用・職員用)を収容する自転車置場を計画する。別途、屋外に自転車駐輪スペースを確保する。
解体する旧京都地方合同庁舎はRC造地下1階地上5階建、延2988u。
近畿地整は、京都中京労働庁舎(仮称)新築設計業務を公募型プロポーザル方式で業者選定し、松田平田設計(大阪市西区)を特定。令和4年10月に随意契約した。契約金額は1億2870万円(税込)。履行期間は令和5年12月15日まで。
また関連業務として、近畿地整京都営繕事務所は、京都中京労働庁舎(仮称)敷地調査業務を令和4年10月に開札し、中央開発が落札した。業務概要は敷地面積1210u、ボーリング調査(2ヵ所)、敷地測量(全面)。工期は約3ヵ月。