香川県は、流域下水道事業や地方創生港整備推進交付金事業など6事業について審議する公共事業評価委員会を開き、県が「継続」として示した対応方針を承認した。
社会資本整備総合交付金事業の中讃流域下水道(大束川処理区)は、坂出市他1市2町を工事箇所として1977年に着手し2035年の完成を予定する。総事業費は408億3700万円で、残事業費は31億2600万円。21年度末時点の進捗率は、事業計画に対する面整備率で71・6%。
同じ中讃流域下水道の金倉川処理区は、善通寺市他3町を工事箇所として1983年に着手し2035年度の完了を予定して整備を進めている。総事業費は293億1000万円で、残事業費は9億0100万円。
「地方創生港整備推進交付金事業備讃瀬戸の活力と交流がみなぎるみなとづくり計画」は、県が丸亀港の係留施設(物揚げ場)の防食工を24年度までに行う。内容は海中部の鉄製の矢板の被覆防食工と電気防食工で、これまでに合計158bを施工済み。23年度は83b、24年度は60bを施工する。東浦漁港は既に坂出市が施工済み。総事業費は2億5300万円で残事業費は1億1500万円。
同交付金事業未来の元気な小豆島にむけてのみなとづくり計画で、小豆島町が事業主体となる内海港、坂手港、竹生漁港の整備についても審議。23〜24年度に内海港の草壁浮桟橋の上屋や渡橋、連絡橋の更新などを予定する。
「香川県塩飽海域における水域環境保全と水産資源の維持・増大のための漁場整備計画」は、水産資源の回復と海域の生産性を向上させるため、漁礁や投石礁を海底に設置する。計画期間は25年度だが、23年度中に工事を終わらせる予定。23年度は投石マウント礁2基、シーマークリーフ礁5基、シェルナース礁6基などを施工する予定。事業費は4億8000万円、残事業費は3200万円。
県が土庄町で13年度に着手した農村集落基盤再編・整備事業は、26年度の完了を目指しており、進捗率は75%となっている。残事業費は4億3900万円で、今後水路・パイプラインなど農業用用排水施設や農道、ため池、農業集落道、農業集落排水施設整備などを行う予定だ。
提供:建通新聞社