京都府は、令和5年度の山地災害防止対策事業として6市町で対策を講じる。
8月10日開催の山地災害防止対策事業意見聴取会(委員長・小杉賢一朗京都大学大学院教授)で、専門家等から意見を聴いた。
山地災害防止対策事業は、近年多発する豪雨や台風等に備え、森林の防災対策の強化を図ることを目的とし、人家や公共施設等の保全対象に隣接した森林において、危険木の伐採や山腹斜面の崩壊等を防止し、府民の安心・安全の確保を市町村と一体となって取り組む事業。
京都府の「豊かな森を育てる府民税」を財源に、令和元年度〜4年度に26ヵ所(京都市17ヵ所、亀岡市5ヵ所、大山崎町2ヵ所、宇治市1ヵ所、綾部市1ヵ所)で事業を実施した実績がある。
市町村の事業要望を受け、府(振興局等)が現地調査等を行い、事業計画書を作成。意見聴取会で事業の必要性などについて専門家等から意見を聴取し、府が箇所決定を行い、優先順位や予算枠などを固める。
令和5年度計画は次の通り(●は追加箇所、▼は新規箇所)。
◆京都林務事務所
▽左京区鞍馬本町1018他=@危険木処理工、植栽工等A令和4年度決定額200万円、令和5年度計画額2300万円(全体計画額2500万円)B令和4年度意見聴取済み
●左京区鞍馬本町1018他=@危険木処理工、植栽工等A令和5年度計画額3200万円(全体計画額3200万円)B追加箇所
▽左京区鞍馬本町1037他=@危険木処理工、植栽工等A令和4年度決定額200万円、令和5年度計画額800万円(全体計画額1000万円)B令和4年度意見聴取済み
●左京区鞍馬本町1037他(追加分)=@危険木処理工、植栽工等A令和5年度計画額5600万円(全体計画額5600万円)B追加箇所
▽(報告)左京区鞍馬貴船町165他=@危険木処理工、植栽工等A令和4年度決定額0、令和5年度計画額6900万円(全体計画額6900万円)B令和4年度意見聴取済み
▽(報告)西京区大原野出灰町322=@山腹緑化工、植栽工等A令和4年度決定額0、令和5年度計画額1000万円(全体計画額1000万円)B令和4年度意見聴取済み
◆南丹広域振興局
▼亀岡市東別院町栢原岩ケ谷61ほか=@危険木撤去、危険木伐採、植栽等A令和5年度計画額1200万円、後年度計画額800万円(全体計画額2000万円)B新規箇所
▼南丹市美山町三埜勝ケ迫3−22=@危険木撤去、危険木伐採等A令和5年度計画額500万円(全体計画額500万円)B新規箇所
▼京丹波町下山東山17−5=@危険木撤去、崩土撤去、法面保護工A令和5年度計画額600万円、後年度計画額400万円(全体計画額1000万円)B新規箇所
◆中丹広域振興局
▼綾部市五泉町水梨=@危険木対策、森林整備A令和5年度計画額1100万円(全体計画額1100万円)B新規箇所
◆丹後広域振興局
▼伊根町亀島=@危険木伐採撤去、柵工等A令和5年度計画額2000万円(全体計画額2000万円)B新規箇所
令和4年度決定額400万円、令和5年度計画額2億5200万円、後年度計画額1200万円で、全体計画額は2億6800万円。