全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

県吾妻環境森林事務所は２０２３年度、森林基幹道吾嬬山線で５件の工事発注を計画している。姉山３緑化工区と高日向１緑化工区では近く法面工の発注を予定。姉山３緑化工区は一般競争入札、高日向１緑化工区は指名競争入札を見込んでいる。残る３件は、施工規模などの検討を行っているところで、調整が完了次第、10〜11月ごろに工事発注を予定している。
吾嬬山線は、主要地方道中之条草津線の中之条町下渡地内を起点とし、東吾妻町内を通り中之条町入山地内で同県道との接続部を終点とする全延長４万５８８０ｍの森林基幹道。幅員は５ｍ。１９９３年から事業を進めている。
姉山３緑化工区は、整備が完了した姉山工区の西側に続く工区。近く公告するのは東吾妻町の岩下地区での工事となり、池原工業（東吾妻町）が実施した開設工事区間を対象に法面工を行う。
施工内容は、法切工約５３０立方ｍとｔ＝８�pの吹付工９６０�u。また、吹付する箇所へのアンカー工として受圧板11基とアンカー11基、削孔工約２５０ｍを予定。足場は１０４０空立方ｍで設置する。設計は国土防災技術（東京都港区）が担当している。
高日向工区は、姉山緑化３工区から大平工区を挟んで西側に位置している。近く工事を指名通知する高日向１緑化工区は南波建設（東吾妻町）が同開設工区として実施した箇所での工事となる。内容は、吹付工の客土吹付約３５０�uとコンクリート約２３０�uを中心とし、客土吹付を行った箇所では丸太伏工約２２０�uも実施する。工事に当たっては測量調査を全国特定法面保護協会関東地方支部群馬県部会（渋川市）が担当した。
近く公告および指名通知する２件はいずれも２０２２年度予算の繰り越し分で、残る３件は本年度予算分となる。３件の工事は高日向１開設工区と姉山３緑化工区、高日向２開設工区という内訳。施工延長など施工規模の調整を進めているところで、完了次第工事の発注準備に入るとしている。