東北地方整備局秋田河川国道事務所は、国道7号秋田南バイパスの一部拡幅に関し、終点側で行う臨海大橋拡幅の予備設計業務をオリエンタルコンサルタンツに委託した。予備設計延長は臨海大橋の480mで、秋田運河側に拡幅する計画。6年度に詳細設計を委託予定。起点側では滝の下こ道橋(L30m)の拡幅も計画しているが、長大橋で複数年の工事期間がかかる臨海大橋に先行して着工する方針。橋梁は車道幅7m、路肩0.75m、歩道幅3.5mで計画している。
秋田南バイパスの拡幅は、同バイパス中間部の開通済み区間(L2,200m)を除き、由利本荘市側(デイリーヤマザキ付近〜浜田こ道橋交差点付近)の延長3,300mと、臨海十字路側(南浜交差点付近〜臨海十字路まで)の延長3,000mを拡幅・4車線化するもの。車道幅員は2車線で7m、路肩が1.5m、歩道が5mで、幅3mの中央分離帯も設ける。
対象区間は朝のピーク時に交通が集中し、臨海十字路交差点を起点とした渋滞が発生。冬期は吹雪などによる速度低下などが課題となっている。拡幅することで、現状30km/hの旅行速度(区間の走行距離を走行にかかった時間で割ったもの)は整備後に50km/hと向上する見通し。積雪時における走行所要時間の短縮や、交通事故の減少といった効果も期待されている。
なお、終点側(臨海十字路側)の道路詳細設計は建設技術研究所、起点側約2,000mの道路詳細設計はウヌマ地域総研が担当。
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秋田建設工業新聞社