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建通新聞社(神奈川)
2023/08/16

【神奈川】昭和大学 鷺沼の新キャンパス24年度着工

 学校法人昭和大学(東京都品川区)は、2021年に日本精工から取得した昭和大学鷺沼校地に新キャンパスを整備する。約4fの敷地に延べ約3万6800平方bのキャンパスと市民利用を想定した広場を整備する計画で、24年度の工事着手、26年度の完成を想定している。施工者の選定方法は未定。設計は日本設計(東京都港区)が担当した。
 新キャンパスは鉄筋コンクリート・鉄骨造3階建て延べ約3万6800平方b、最高高さは約10b。医学部や歯学部など約2000人の学生が通う。
 敷地北側にキャンパスを建設。南側には眺望や散策を楽しむことができる約2500平方bの広場を整備し、地域住民に憩いや交流の場を提供する。
 キャンパスは周辺の環境に配慮した低層の建物とし、敷地境界から一定程度離れた場所に建物を配置して圧迫感を減らす。南側には広場の他、既存の樹木や地形を生かしたまとまった緑地空間を整備する。
 建物は自然採光や自然通風の導入による省エネルギー化や木材活用も検討。災害時は広場や敷地の一部を避難スペースとして活用することも想定している。
 鷺沼校地は日本精工が所有する運動場として市民へ開放していたが、21年度に昭和大学へ譲渡された。引き渡し後もグラウンドの開放を継続しながら、同大学が施設再編を行うための用地として活用を検討していた。
 大学を設置することで市民に学習の機会を提供、さらに市民利用が可能な広場を整備することで鷺沼駅周辺や宮前区全体の魅力向上に役立てる。景観や環境負荷の低減、防災機能の強化などにも考慮した「地域と共生するキャンパスづくり」を目指す。
 所在地は川崎市宮前区鷺沼4ノ1ノ1。

提供:建通新聞社