県湖東土木事務所は、国道8号と彦根インターとを結ぶバイパス道路「原松原線都市計画道路」整備事業において、契約工期を遅らせ23年5月完了したトンネル掘削工事に続き22年度第4四半期から23年度第1四半期にかけて、松原町地先の土木工事1件、電気設備工事1件、機械設備工事1件―の計3件を発注・契約済みで24年3〜7月まで進め、別途行う市道付け替え工事を12月完了予定で施工中。23年度第2四半期以降は、公告済8月開札のトンネル内装工に続き9月をメドに古沢町側の交差点工事を発注する意向であると共に、7月委託済みの調整池修正設計を11月末完了し年度内にも、調整池部分を反映した街路整備工事1件を発注したいとしている。残工事があれば24年度も発注・施工し同年度末の全体完了を目指す。
事後審査型一般競争入札を公告中(8月17日開札予定)の原松原線補助都市計画街路工事では、原町地先において施工延長1135b、トンネル内装工4649・2平方b規模の土木一式工事を行う。工期は24年3月18日まで。また23年度オースギ(彦根市)に委託した(7月3日開札)原松原線単独都市計画街路修正設計業務では、街路事業に伴い必要となる雨水調整池について、現道路設計に適する修正設計1式を行う。期間は11月28日まで。
22年度第4四半期〜23年度第1四半期となる23年3月〜6月に発注・契約した原松原線補助都市計画街路工事3件は、埋設管路(電力4388bおよび通信4178b)、プレキャストBOX17個など土木一式工事を大山建設(4月6日開札・1億1400万円)の施工で24年3月8日まで、トンネル消火・配水・取水設備等機械設備工事をミゾタ大阪支店(6月22日開札・1億0200万円)の施工で24年7月31日まで、施工延長1279bの放送設備等電気設備工事一式をきんでん滋賀支店(3月17日開札・8090万円)の施工で24年3月25日までで、それぞれ進める。
なお22年度8〜12月に発注した原松原線補助都市計画街路工事3件は、土木一式を桑原組(22年8月3日開札・8億2635万円)の施工で11月20日まで、トンネル内舗装を桑原組(22年10月13日開札・2億4938万円)施工で9月29日まで、照明設備等電気設備をノセヨ(22年12月1日開札・4億1300万円)の施工で12月22日までで、それぞれ進めている。
「都市計画道路原松原線」は、彦根市松原町2丁目〜彦根市松原町(国道306号)を東西に結ぶ、約4・08qの都市計画道路。国道306号において名神高速道路彦根ICから流出・合流する車両と彦根市松原町地先から国道8号外町交差点に向けて北進する車両による慢性的な渋滞の解消と安全・円滑な通行確保のため、国道8号「古沢町」交差点から国道306号「原町」交差点までの区間をバイパス整備し、うち1135b区間はトンネルを整備。
トンネルL1135bの掘削工事は20年1月に本格的にスタート(施工:戸田・昭建・金子JV)し、当初22年5月までとされていた工期を23年3月まで、さらに契約変更で延長した今年5月に完了済。関連して20年度入札取りやめとなった街路工事2件は21年度契約済み。
別途発注しているトンネルの照明設備や消火設備・非常用電源設備などの設備の施工については、3月契約済の電気設備工事1件、6月契約済の機械設備工事1件と前後し公告した消防施設工事1件が取り止め・不調となっている。土木工事は今後、8月開札のトンネル内装工に次いで9月にも古沢町交差点工事を発注、順調にいけば年度内にも、調整池修正部分を含めた街路整備工事を発注したい考えだ。
提供:滋賀産業新聞