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　遠藤仁彦北陸地方整備局長と藤井裕久富山市長の懇談会が９日、市役所で開かれ、同局が市内で展開する事業などを説明したほか、市からは神通川や常願寺川における河川改修事業（治水対策）の促進などを要望した。
　懇談に先立ち、遠藤局長は今年度事業費について「しっかりと確実に予算執行していくことが、地域の安全・安心や様々なネットワーク整備につながる」との考えを示した。３年目を迎えた「国土強靱化のための５か年加速化対策」では「ソフト・ハード両面で一定程度の成果は見られるが、まだまだ対策が必要な個所がある」とし、引き続き事業を進めていくとした。藤井市長は「道路や河川など社会基盤のさらなる充実はもとより、安全で安心な持続可能性の高い快適なまちづくりの実現に向けた取り組みに対し、ご理解とご支援を」と求めた。
　非公開で行われた懇談会では、同局が神通川改修や豊田新屋立体、伏木富山港富山地区岸壁改良といった主要事業のほか、建設業における担い手確保に向けた働き方改革やＤＸ推進の取り組みを紹介。市は重点事項として▽富山駅周辺地区の南北一体的なまちづくりの推進▽都市機能の整備の推進▽市街地再開発事業の促進▽直轄河川改修事業の促進▽立山砂防事業の促進▽高規格道路富山高山連絡道路の整備促進▽高規格道路外郭環状道路の整備促進▽高規格道路富山外郭環状道路の事業化に向けた調査の促進▽富山港の整備促進および富山外港の早期着手▽道路構造物（橋梁・トンネル等）の適正な維持管理・更新の推進▽身近な生活道路の整備推進▽雪対策の推進▽災害時の相互応援体制の整備推進−の１３件を要望した。