建設新聞社
2023/08/09
【東北・福島】早ければ月内公告/郡山合同庁舎の移転新築
福島県は、郡山合同庁舎の移転新築工事を早ければ8月下旬に公告する。標準型総合評価落札方式による建築、電気、機械の3分割発注で、概算金額はWTO対象の建築が50億〜70億円、電気と機械は各10億〜14億円としている。
設計はエーエーティープラスヨコミゾマコト建築設計事務所(東京都新宿区)・鈴木伸幸建築事務所(福島県白河市)JVの担当でこのほど完了。7日付で整備概要を公表した。
この計画は、現庁舎(福島県郡山市麓山1の1の1)の老朽化を受けて、郡山市南1の94地内の敷地3万0291・18平方bを移転先に免震構造、RC+S+W造3階建て、延べ1万0814・47平方bの新庁舎や車庫などを建設する。
新庁舎は、吹抜けのエントランスから内部が見通せる構成が特徴であるほか、執務室の柱間を約12bの大スパンとし、さまざまなレイアウトに対応可能なフレキシブルな構造とする。
主な配置は、1階に県中地方振興局、県中農林事務所、県民ホール、2階に県中教育事務所や会議室、3階は県中建設事務所など。このほか、メーンエントランスを東側に設け冬期間の冷たい西風を避けるとともに、ZEB Ready認証取得や県産木材の活用など環境に配慮した庁舎を目指す。
さらに、防災拠点施設として機能を維持するため非常用発電機や蓄電池、受水槽などを導入するほか、駐車場に地下貯留施設を設置し雨水流出対策を施す。竣工は2025年度内を予定している。
提供:建設新聞社