鹿児島市と薩摩半島西岸域を結ぶ主要地方道谷山伊作線(県道22号)に伊作峠トンネルを−。2018年に日置市側で設立された建設期成会に続き、鹿児島市側でも期成会の設立に向け動き出した。
かごしま市商工会谷山支部(川田代善彦支部長)は4日、同市商工会谷山本所に谷山伊作線改良整備・トンネル建設期成会(有村則男会長)ら役員7人を招き、報告・協議を行った。その中で伊作峠トンネル建設に向け、谷山地区を中心とする鹿児島市側期成会を設立することが報告された。
薩摩半島の広域道路ネットワークの要としての伊作峠トンネル実現は、地域住民にとって50年来の宿願。18年8月に日置市吹上中央公民館で行われた日置地区の設立大会では、地域住民ら約450人が参加し、県をはじめ関係機関に対し働き掛けを続けてきた。今回の鹿児島市側での期成会設立は、夢の実現に近づく大きな一歩となりそうだ。
川田代支部長は「6月に行われた役員会で期成会設立が承認された。これから規約の作成や関係各所への周知・陳情など手続きを進めていきたい」と進捗状況を報告。これに対し有村会長は「鹿児島市側・日置市側の両期成会が一緒に手を携えて活動していけば、建設に向けた機運も一気に高まってくる」と期待を寄せた。
谷山支部では、10月22日に開催する第44回谷山ふるさと祭りののぼり旗を立てた専門ブースの設置を予定。日置市側期成会と一緒に市民へのPR活動を行うことが確認された。
出席者は次の通り。
【かごしま市商工会谷山支部▽支部長】▽川田代善彦(悠善社社長)副支部長=田代浩二(タシロ社長)事務局長=勝田盛久
【主要地方道谷山伊作線改良整備・トンネル建設期成会】▽会長=有村則男(マイカーボデー有村社長)副会長=中間重春(花のなかま社長)理事=堀ノ口守(吹上印刷取締役)有村弘貴(日置市吹上支所長)幹事=廻政治(新興会長)倉園和浩(つばめ機動建設社長)事務局長=漆島政人(日置市議)