トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2023/08/08

【新潟】4社が事業手法など提案/駅周辺まちづくり市場調査/村上市

 村上市は7日までに、村上駅周辺まちづくり事業に関するサウンディング調査の実施結果について概要を公表した。
 村上駅周辺大規模跡地を市民交流促進地区と位置づけ、活性化に向け子育て支援や国の関連機能などといった複合施設を視野に利活用の検討を進めている。それに関連し、自由で実現可能なアイデアを広く募ることを目的に実施したもの。
 調査には4社が参加。対象地は新潟県厚生連村上総合病院跡地(1万3479・41平方メートル)と旧ジャスコ跡地(1万91・14平方メートル)で、各項目ごとに対話を行った。寄せられた提案は主に次の通りとなる。
【事業全体のイメージ・概要について】
▽屋内遊び場の設置▽コンビニ、コーヒーショップなどの商業施設整備▽子育て世代へのワンストップサービスの提供▽業務、商業、宿泊・滞在、医療・福祉、教育・文化等複数の機能をもたせた施設整備−など
【事業手法について】
▽DBO方式▽国施設を含めた一体的な管理運営▽PFI方式と定期借地権方式▽LABV方式▽BTO方式と事業用定期借地権方式−など
【事業対象範囲および事業期間等の諸条件について】
▽10〜20年といった長期での管理▽国運用の支援事業等の活用▽公共施設は15年程度、民間施設は10〜20年程度の事業期間設定▽各事業特性に対応した事業期間設定
【周辺地域への波及効果について】
▽商店街、商工会議所との連携について▽PFI方式、LABV方式採用時の各効果について▽地域のにぎわいと雇用創出、近隣商店への回遊性創出について▽環境・防災面への配慮した整備について▽学生向けサードプレイス的な場の整備について
【地域住民への配慮・参画の仕組みについて】
▽地域NPO等が活動できる場の提供▽病院跡地と旧ジャスコ跡地をつなぐ新たな移動手段の構築▽地域住民を巻き込んだエリアマネジメント団体の組成−など
【事業実施にあたって行政に期待する支援・配慮事項について】
▽まちづくりへの貢献度を事業者選定の加点項目に▽世界情勢や物価・労務単価上昇を踏まえた予算組み立て▽物価スライド協議で債務負担行為取得時点を起算日とすること▽週休2日等を考慮した工期設定▽余裕を持ったスケジュール設定−など
【事業推進上の課題・問題点について】
▽施設の一体的整備について▽他の施策、後続する駅周辺まちづくり事業との連携・相乗効果検討について▽各関係者・関係機関との連携、調整の必要性について▽人口集積度、既存施設との競合等による事業性確保について▽不足、ニーズがある機能の参画について−など
【その他の提案】
▽子ども子育て施設の規模・内容を早急に決定する必要性の要望▽ジャスコ跡地の駐車場利用、イベントスペースとしての活用▽公共施設の建築方法はS造が望ましい−など
 市ではこれらの結果を踏まえて関係機関との協議を進めるとともに、サウンディング型市場調査についても段階的に実施。構想検討を踏まえ、基本計画策定、事業化の検討、事業者選定へと運ぶ考えだ。

hokuriku