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秋田建設工業新聞社
2023/08/07

【秋田】古川排水機場本体は8.7億円で伊藤工業JV/設備は14.1億円で荏原JV

 秋田市道路建設課が今月2日に開札した古川排水機場(排水機場T)の機場本体工事は、8億7,990万円で伊藤工業・英明・加藤建設特定建設工事JV、機械電気設備工事は14億1,100万円で荏原・能登谷・秋田電機建設工事JVがそれぞれ落札した。7日の決定。国、県、秋田市が連携して進めている古川流域の総合的な治水対策の一環で、大雨の際、古川に流れ込む流域の水を雄物川に排水する。予定工期は7年度末。

 計画は、古川左岸の古川排水樋門隣接地(四ツ小屋字中山)に、毎秒1㎥を排水できるコラム式水中ポンプ10台を設置し、毎秒10㎥を処理するもの。

 給電設備はディーゼル式の発動発電機5台。排水形式は堤防乗越形式で、口径600mmの鋼管10本を設置する。排水機場本体の北東には、約3m盛土した上に操作棟(S1F271.8u)も建設し、発電機室、電気室、管理室などを設ける。排水機場の運転操作は原則、管理室内に設置する監視操作卓で集中的に行う。

 本体工事では機場本体(既製杭工)、吸水槽、導水路のほか、排水機場までの連絡道路を整備。機械電気設備では水中ポンプや除塵機、発電発電機などを整備する。操作棟については来年度に別途、発注する予定。

 今月2日に開札した総合評価の案件ではこのほか、河辺市民サービスセンターの大規模改修3工種も決定しており、建築は5億4,000万円で中田・粟野・田村特定建設工事JV、機械設備は2億2,250万円で羽後設備・山二施設特定建設工事JV、電気設備は1億8,987万8,000円で三菱マテリアル電子化成・加島電気工事特定建設工事JVがそれぞれ落札した。予定工期は7年1月31日。健全度調査は原田構造設計室、構造設計は草階建築創作所が実施した。

 河辺市民サービスセンター(昭和69年竣工RC3F3,379.7u)は庁舎と2階建ての車庫棟(454.57u)で構成。築35年が経過しているため、長寿命化と利用者の安全性・利便性の向上を図る。

 建築工事では外壁や屋上などの外部改修、床・壁・天井・建具などの内部改修、昇降機更新、車庫棟改修(外壁・屋根等)、外構(舗装、駐輪場等)を実施。1階事務室のスペースを減らして2階にあった子育て交流広場を配置するなど、内部の配置替えも行う。

提供:秋田建設工業新聞社