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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/08/04

【群馬】県企業局発電課 四万発電所建屋建築 第3四半期目指す

県企業局発電課は中之条町四万地内の四万発電所で進めている全面リニューアル事業について、建屋建築工事を一般競争入札で第3四半期を目処に公告する。施設規模などについては現在、勝山工務所(前橋市)が実施している設計業務で調整していくとしており、24年度中の稼働を目指し計画を進めていく。
四万発電所は1961年に運用を開始した施設で、四万川から取水し放水することで発電している。
発電所のリニューアルは、老朽化した施設への対応として行うほか、電力の固定価格買取制(FIT)による収益増加も目的としている。
更新する既存建屋は、発電機や制御装置が設置されている。構造はRC造で高さ約19m、10・2m×12・3mの規模。新たに建設する建屋は立地場所を変更せず、S造での整備を予定している。工期は12カ月程度を見込む。
20年度から着手している同事業は、24年10月1日の運転再開を目指して各種工事を進めているもの。
同発電所のリニューアル事業はこれまでに、取水堰堤補修や取水堰水門更新、放水口土木、導水路更新、水圧鉄管更新、水車発電機更新の工事を発注済み。工期はいずれも24年度までとなる。
この他、沼田市内の白沢発電所でも同様に設備更新を計画。23年度は水圧鉄管や片品川取水口ゲートなどの更新工事を行う。水圧鉄管は9月22日の開札予定で既に公告済み。取水ゲートは秋ごろに工事を公告したい考えとしており、発電所土木工事や放水路改修工事についても年度内の発注を予定をしている。なお、24年度以降は発電所建屋の建設や取水口の更新などを見込んでいる。設計は北電技術コンサルタントがまとめた。