秋田建設工業新聞社
2023/08/04
【秋田】地すべり対策の工事用道路設計を9月27日開札/鳥海ダム事業
東北地方整備局鳥海ダム工事事務所は、湛水後のダム堤体の安全性と貯水池周辺斜面への悪影響を防ぐため、地すべりの変異に対する対策工を実施する。対策に必要な工事用道路(約1,500m)を整備するため、設計を来月27日に開札し、7年度以降に着工する予定。
貯水池周辺の地すべり対策に向けては例年、地すべり観測解析業務を委託しており、昨年度の業務成果では、由利本荘市鳥海町百宅山花付近で変異性を確認。今年5月のダム建設事業計画変更時に整備メニューとして追加されている。地すべり対策工の設計や工事の発注時期は未定。
なお、工事用道路の設計には、ダム左岸の付け替え市道で沢部の止水処理を行うための箱型函渠設計も含まれている。左岸部では沢水が流れており、付替え道路付近で沢水を誘導する函渠が必要なため、整備内容を検討する。