県総務部は3日、南薩地域振興局庁舎の再整備に向けた取り組みを県議会総務警察委員会に報告した。地元市からの提案等を踏まえ、現在の本庁舎敷地(南さつま市加世田東本町)と県立保健看護学校跡地(南九州市知覧町西元)を最終候補地として選定。いずれも県有地で今後のスケジュールは、8月下旬に本庁舎の整備地など再整備の方針(案)をとりまとめる。
候補地の選定は、2022年度の地元関係団体等からの意見聴取の結果、歴史的経緯や移転による地元経済への影響を考慮し、現在の本庁舎の位置に再整備すべきとの意見があった一方で、管内の地理的中心であること等から、県立保健看護学校跡地に再整備すべきとの意見もあった。
また、今年5月下旬から7月上旬にかけて、地元市から候補地を募集した結果、南さつま市と南九州市からの提案を最終候補地とした。
敷地概要をみると、現在の本庁舎敷地は6429u、用途地域は第二種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。県立保健看護学校跡地は3万3634u。
現庁舎は1962年建設。建物規模はRC造4階建約1540u、別館(同)はRC造2階建約530uがあり、耐震補強は行われているが、コンクリート劣化状況等から老朽化が振興局・支庁庁舎の中で最も進行。
このため、来庁舎や職員の安全性確保の観点から、建て替え時期は27年度末ごろまでに必要と時期を設定している。