横浜市環境創造局は、横浜動物の森公園の未整備区域について、里山ガーデンエリアにある谷戸の花畑ゾーンの実施設計と中央道路の予備設計をそれぞれ委託した。谷戸の花畑の整備工事は早ければ2024年度に発注する見通しだ。中央道路に関しては、24年度以降に詳細設計を委託する。
横浜動物の森公園は、面積が103・3fの広域公園。このうち、53・3fをよこはま動物園ズーラシアとして開園しており、残る約50fは未整備区域となっている。
18年度に策定した未整備区域の基本計画では、東側の里山ガーデンエリアを先行して整備するとしている。
現在、里山ガーデンエリア内の谷戸の花畑ゾーンの整備に向けて、設計を進めている。面積約8300bの湿地で、自然地形を利用した雨水調整池とする計画だ。流末に雨水を流すため、谷戸に沿った水路を整備する。また、風景を充実させるため、彼岸花や水仙などの湿地に適した宿根草の植栽を検討する。
実施設計はアトリエ福(横浜市中区)に委託した。履行期限は24年2月29日。
また、里山ガーデンエリアでは、来年度以降にトイレの新築に向けた設計を開始する予定でいる。現在、入り口ゾーンの管理事務所にあるのみで、新たに2カ所程度、新築する考えだ。
他のエリアでは、植栽を充実させる他、園路をバリアフリー化して回遊性を高める計画で、今後、詳細設計を委託する予定だ。
〜中央道路延伸で予備設計〜
基本計画では、周辺の交通対策として、ズーラシアの敷地北側に沿って走る中央道路を三保街道まで延伸するとしている。
延伸区間の道路は新設し、延長は約800b、幅員は17b。2車線両側歩道で、車道は4・5b×2、植樹帯を含めて歩道は3・5b×2の構成とする。
予備設計をアジア共同設計コンサルタント(横浜市南区)に委託した。履行期限は24年3月29日。
詳細設計は関係機関との協議の進み具合を見て、24年度以降に発注する。
公園の所在地は旭区上白根町1425ノ4他。
提供:建通新聞社