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建設新聞社(長崎)
2023/08/04

【長崎】県南振興局庁舎 新年度早期に工事公告へ

庁舎建設費は概算で60億超

イメージ図
 県は、諫早市永昌東町において県南振興局庁舎の建設を計画。4月から実施設計業務に着手した。事業主体の県管財課によると、2023年度後半から発注準備に入り、24年度当初予算案に関連経費を計上。県議会の予算承認後、24年度早期にも工事の入札公告を行う予定。庁舎建設費は物価高騰などから60億円超(設計委託費、各種設備の解体・移転・新設費用は除く)となる見込みだ。


 基本・実施設計業務はいずれも山下・有馬JVが担当。県管財課によると、このうち、基本設計業務は3月末に終了。4月から実施設計業務に着手。現時点で、順調に進んでいるとの見方を示した。履行期限は2024年1月12日となっている。

 以降、23年度後半から発注準備に取りかかり、県の24年度当初予算案に関連経費を計上。県議会の予算承認を経て、24年度早期にも工事の入札公告を行う予定だ。24年度後半に工事に着手し、26年度の新庁舎完成を目指す。
配置計画図
 県南振興局庁舎基本設計概要によると、敷地面積約6100平方b。鉄筋コンクリート造8階建てで、免震構造を採用する計画。建築面積は3880平方b(庁舎1930平方b)、延べ床面積は1万4490平方b(附属建物も含む。内訳は庁舎1万2540平方b、1層2段の立体駐車場1920平方b、ゴミ庫30平方b)。180台収容可能の駐車場を備えるとしている。

 1階にメインエントランスや総合案内、公用車や職員用の駐車場などを配置。2階に税務部執務室、3階に執行部・管理部の執務室や災害対策本部などを置く。4―5階に建設部執務室、6―7階に農林水産部執務室を配置。8階に受変電設備・発電機等の重要設備を備える。

 新庁舎は構造体「U類」、建築非構造部材「A類」、建築設備「甲類」。構造形式は「免震構造」で、防災拠点として位置付け。発電機を設置し、3日分の燃料を備蓄。燃料補給することで7日間連続運転できる計画とする。また、水害対策の観点から、1階に配置する機能を最小限に。浸水被害に備え、1階柱頭部に免震装置を配置した柱頭免震構造とし、主要機能を浸水想定ラインより上に計画。庁舎機能の維持を図る。

 このほか、自然エネルギー利用や熱負荷低減など、環境配慮型庁舎とする構えだ。

ksrogo