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日刊建設工業新聞
2023/08/02

【鳥取】南北自由通路が供用開始/今後、米子駅北再整備へ/米子市

 米子市が進めてきたJR米子駅の南北自由通路「がいなロード」が完成し、供用開始された。線路による南北の分断が解消され、交通結節点としての機能が向上。市は引き続き、駅北側の関連工事を進める。
 年内までをめどに、米子駅北広場改良工事と米子駅北広場エレベーター改修工事を発注する計画。改良工事は土木A級を対象に概算工事費5000万円、エレベーター改修は機械器具設置工事(一般)向けに同4500万円を見込む。
 自由通路は南北が線路で分断され、アクセスが北側の集中している課題解決に向け、2021年3月に工事入り。総事業費は駅南広場の新設を含め、76億6000万円となった。
 駅舎2階部分を走る延長約140b、幅約6bの歩行者用通路で、自転車は押して通行できる。通路中央部にはガラス張りの展望スペースを設置。天井や壁の一部に県産材を使い、温かみのある空間を演出した。駅南広場はバスやタクシーの乗降場を備えたロータリー、一般車両29台分の駐車場などが整備された。
 自由通路工事はJRが受託し、大鉄工業などグループ会社が施工。一方、駅南広場は市が発注し、詳細設計をエスジーズ、造成を環境建設、整備を美保テクノス、舗装を特研工業、機械器具設置を大幸電設が担当するなどした。
 自由通路は7月29日に開通し、平井伸治知事ら関係者約50人が集まり、テープカット。新駅舎、新駅ビル「シャミネ米子」も同日オープンし、伊木隆司市長は「作って終わりではなく、ここから、歩いて楽しいまちづくりに向け、市民、事業者と仕掛けをしていきたい」と意気込んだ。

日刊建設工業新聞