日本工業経済新聞社(群馬)
2023/08/01
【群馬】群馬中央医療生活協同組合が病院建て替えへ準備
群馬中央医療生活協同組合(半澤正理事長)は、前橋協立病院(前橋市朝倉町828ー1)の建て替えを計画している。建設地は既存病院の東側の敷地で、現在は駐車場として利用されている。施設規模は現在も検討を進めている段階で、病床数としては現状の189床から150床に変更となる見通し。2024年12月までに基本・実施設計をまとめ25年1月の着工、26年秋ごろの完成を目指している。
既存病院の規模はRC造5階建て、延べ床面積8741・60u。施設内は◇1階=中央受付◇2階=一般病棟(45床)◇3階=地域包括ケア病棟(60床)◇4階=回復期病棟(51床)◇5階=療養型病棟(33床)−という内訳。建設から43年が経過し、老朽化していることなどから建て替えを計画した。
新病棟の施設規模は既存病院を基本に、必要な機能などの調整を進めているところで、設計の中で詰めていく。施設内部については回復期病棟と地域包括ケア病棟を合わせた回復期機能を中心とした病院となる見通し。また、地域住民が気軽に立ち寄れるコミュニティの機能とするため、広場などの整備も検討している。
このほか、県の「ぐんま5つのゼロ宣言」実現条例で、延べ床面積2000u以上の建築物を建設する際に再生可能エネルギー設備の導入および再生可能エネルギー設備等導入計画の提出・報告を義務付けていることから、再生可能エネルギーの設置についても協議を行っている。
1月に基本設計を京都建築事務所(京都府京都市)へ委託している。現在は基本設計を進めている段階で、12月までにまとめたい考え。24年いっぱいは実施設計に充て、25年1月に工事着手、26年秋ごろの完成を目指すスケジュールとなっている。
工事の発注方法については入札での選定を見込んでいるものの、詳細はこれから決定していくとしている。
既存病院については、医療機能は全て新病院へ移転。その後の利活用方法については検討を進めているところ。なお、病院西側にあり、現在は機械室・倉庫として使用しているエネルギー棟(S造平屋、床面積509・82u)については、駐車場として利用するために解体を予定している。