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滋賀産業新聞
2023/08/02

【滋賀】県南部土木 石部草津線「久邇宮橋」の整備

 県南部土木事務所は、草津市山寺町地先で計画している「久邇宮橋整備事業」について、来年度当初予算案に工事費を計上する考えをまとめた。
 主な工事内容は、橋全体に錆が発生しているため錆防止塗装を行うことや、伸縮装置の更新、橋面防水を施す支承の更新に加え、橋全体のひび割れ補修を実施する。なお、工事の際の車道対応は仮橋などの設置ではなく、通行規制で進めていく。
 対象は、山寺地先を通る県道石部草津線に架かる84年(昭和59年)に架設された久邇宮橋。橋長28・95b、幅員8・7bの鋼橋で、上部工形式はH形鋼2連鋼橋、下部工形式は逆T式橋台の橋台2基・橋脚1で構成。過年度に実施した法令点検で、損傷箇所がいくつか発見されたことから同事業が計画された。
 設計は、第一設計監理(湖南市)が担当。
 関連して、県が管理している橋梁全体の健全性割合(定期点検結果)を見ると、県管理橋の60%に何らかの損傷が発生しているが、大部分が緊急性が低いとの判断から、予防保全での維持管理を基本とし橋梁長寿命化を図っていく考えだ。短期計画(10年間)と、劣化予測等から推計されるLCC(ライフサイクスコスト)の大枠的な傾向や効果等の見直しを把握・評価する中長期計画(50年間)に振り分け、計画的に工事を推進・経費削減に努めていく。また、橋梁以外にも、舗装・トンネルやその他の道路施設は高度経済成長期に集中的に整備された背景から、老朽化対策として過年度に策定した長寿命化修繕計画に基づきアセットマネジメントによる既存施設の計画的修繕も進め、安全・安心な県土形成を図って行く方針だ。

提供:滋賀産業新聞