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　川崎市は、東菅小学校など６施設にＰＰＡ（電力購入契約）方式で太陽光発電設備を設置するため、設備の導入や運転、維持管理などを行う事業者を公募型プロポーザルで募集する。参加意向申出書などを８月10日まで、企画提案書を９月21日まで受け付ける。10月中にヒアリング審査を実施し、事業予定者を発表する予定だ。市内の公共施設でＰＰＡ事業者を募集するのは今回が初めて。
　候補施設は東菅小学校、南菅小学校、南生田小学校、野川小学校、平小学校と、２０２４年７月の完成を予定している夢見ケ崎動物公園の（仮称）パークセンターとトイレ。
　事業者は各施設の現地調査などを実施した上で太陽光発電設備や付帯設備、蓄電池などを設置。設備の運転と維持管理を担う。発電した電力を施設に供給し、市が電力使用量に応じた料金を事業者に支払う。市の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金が別途交付される。
　運転期間は最長20年間。設備の導入は23年度から24年11月末としており、電力の供給開始時期は施設ごとに市と協議して決定する。
　プロポーザルに参加する事業者は単独の法人または複数の法人で構成する共同事業者で、過去５年間で類似した実績を持つことなどが条件。事業期間などの実施方針や太陽光発電設備や蓄電池の想定容量、非常時や停電時の利用方法などを提案する。この他、余剰電力を利用した取り組みなど独自の提案も求める。
　市は30年度までに設置可能な施設の半数で太陽光発電設備の導入を目指しており、22年度には学校施設全１６９カ所で設置に向けた調査を実施した。今後も太陽光発電の設置が可能な施設で、順次ＰＰＡ事業を開始する予定だ。
　所在地は東菅小学校が多摩区菅馬場２ノ19ノ１、南菅小学校が多摩区菅馬場３ノ25ノ１、南生田小学校が多摩区南生田3ノ１ノ１、野川小学校が宮前区西野川２ノ19ノ１、平小学校が宮前区平６ノ５ノ１、夢見ケ崎動物公園の（仮称）パークセンターとトイレが幸区南加瀬１ノ２ノ１。

提供：建通新聞社