日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/07/31
【埼玉】久喜市 しょうぶ会館大規模改造、工期2カ年で減増築へ
久喜市は、市民文化施設しょうぶ会館(菖蒲町菖蒲1077−1)を大規模改造するとともに一部増築する。大規模改造に必要な工事設計を2023年度にまとめる。24年度に増築設計の委託手続きを別途行う考え。本体施工は、25年度から2カ年程度の工期を想定する。
1985年に完成した同会館は、コミュニティーセンターの隣保館と児童館で構成。会館全体で劣化がみられる屋根・屋上、外壁、電気・機械設備などの機能を復元する改修工事を行う。
隣保館側の道路に歩道がないことから、改修を機に歩道を新設する。会館側(隣保館のホール側)を一部減築して敷地を後退させる必要があり、歩道の空間確保のための設計も本年度の大規模改造設計の業務内容に組み入れた。
24年度には、減築分を戻す増築施設の設計を委託する考え。減築分より施設規模を大きくする可能性がある。
改修と増築双方の設計が完了した後、工事発注に移る。発注業種・ロット分けなどの方法は今後具体化する。しょうぶ会館の担当者とアセットマネジメント推進課は、約2カ年の工期を当面の条件に計画進行を図る。
同会館の隣保館は延べ床面積792・6u(RC造)、児童館が延べ床面積366・83u(RC造)の規模。過去の劣化度評価はC判定(広範囲に劣化、不具合発生の兆し)を一部確認している。