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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/31

【群馬】ごみ処理施設の構想案 10月末完成目指す

沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町で構成する利根沼田広域市町村圏振興整備組合は、2033年度をめどに5市町村のごみを集約し焼却処理する一般廃棄物処理施設の建設に向け動き出した。基本構想策定業務では、ごみ処理の現状把握と将来予測推計、基本構想、建設地の適地選定を行うとしており、建設技術研究所(東京都中央区)が担当し24年3月24日までの履行期限で進めている。基本構想案は10月末の完成を目指すとしている。施設整備に関する24年度以降のスケジュールについては同業務の中で検討する。
事業は同組合が主体となり、一般廃棄物処理推進室を立ち上げ進めている。新施設には焼却施設のほか、不燃や資源ごみのリサイクル施設も併設する。また、地域振興施設の整備も行う方針。
基本構想の策定に当たり◇適正な処理量および施設規模等の試算◇施設整備に関する工程案の検討◇事業方式の検討◇概算事業費および財源計画の検討・整理◇構想のとりまとめ−を行う。
事業方式の検討は施設整備を実施した際の事業方式について、導入におけるメリットやデメリットを検討する。概算事業費の算出はメーカーにアンケート調査を行い、実情を踏まえまとめる。構想のとりまとめでは、広域処理の基本方針等を設定し、さらに地域貢献方策として◇環境学習機能の付加◇防災拠点としての位置づけ◇周辺施設との連携体制◇周辺環境整備−などについても検討する。
建設地の適地選定は防災関係、地形、地質条件、土地利用状況、電気・上下水道・道路・情報通信などのインフラ整備状況、用地取得や余熱利用・発電利用の可能性等のほか、収集運搬効率、概算工事費の算出を整理する。整理した条件を基に機能確保や環境保全、経済性などの見地から客観的に整理して適地性を比較、各適地における立地の可能性評価を行う。
5市町村内では現在、沼田市外二箇村清掃工場(沼田市)、尾瀬クリーンセンター(片品村)、奥利根アメニティパーク(みなかみ町)がそれぞれの地域でごみ処理を行っている。