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建通新聞社
2023/07/28

【大阪】大阪府 空飛ぶクルマ実現に向け環境調査 

 大阪府は、2025年大阪・関西万博での空飛ぶクルマの実現に向け、23年度空飛ぶクルマ社会実装事業環境調査業務の企画提案公募を行う。応募書類を7月31日〜8月4日まで受け付け、8月28日に選定委員会を開き、最優秀提案者を決定。8月下旬に契約を締結する。委託上限額は2000万円(税込み)。空飛ぶクルマのビジネス展開・拡大に不可欠な離着陸場の整備を検討する企業の参入意欲向上を図る。
 業務では、離着陸場関連ビジネスにおけるユースケース(使用事例)の提案、空飛ぶクルマの離着陸場を取り巻く最新動向の調査・検討、ガイドブックの作成と普及促進を行う。
 ユースケースの提案では、現在想定されている事例以外に、新たな可能性も調査。また、不動産業者が運用するホテルや商業施設といった、空飛ぶクルマ関連ビジネスに参加が想定される事業者が保有する施設の活用方法についても検討する。
 参入が見込まれる業種を具体的に示すとともに、大阪府の特徴を踏まえた新たなユースケースの想定など多様なアイデアの提案を求める。
 最新動向の調査・検討では、諸外国における離着陸場の検討事例や制度整備の状況とその特徴を比較・整理。離着陸場の整備を中心とした周辺領域のビジネスモデルを調査する。日本国内での法制度を考慮しながら、具体的なビジネスモデルを示し、メリットや事業実施上の課題などについて調査・検討する。
 調査手法や内容などについて、独自の知見やノウハウを生かした具体的な提案を求める他、調査対象の事例をできるだけ多く具体的に提案することも求める。
 ガイドブックの作成と普及促進事業では、国土交通省が10月に公表する予定の「バーティポート整備指針」の解説と、離着陸場を活用したビジネス展開の可能性について提案を盛り込んだガイドブックを作成する。24年1月ごろに経済産業省が公表する環境アセスメントに関する方針にも配慮し、24年2月末をめどに府に提出する。
 また、空飛ぶクルマ関連ビジネスへの参入を検討する国内外の事業者に広く周知するための広報ツールの作成や、参入事業者を増やす取り組みを実施する。
 委託期間は8月下旬から24年3月29日まで。22年度に行った同調査業務はデロイトトーマツコンサルティングが担当。